トヨタ、幹部によるセールスプロモーションを本格展開

トヨタ自動車はメーカー幹部によるセールスプロモーション活動を本格展開する。国内営業本部の部長級などが全国各地に出かけ、各種団体・組織などの会合や講演会などの場で新型車を中心とするトヨタ車／レクサス車の技術や商品特徴などを説明する。

トヨタやレクサスのブランド支持者を拡大するとともに、燃費性能など経済優位性を含めた新モデルに関する認知度を高め、新車の拡販に結び付けることを狙いとしている。

第一弾として先日、レクサス国内営業部の幹部が九州地区にある弁護士会の会合に出席した。この会合ではトヨタの生産部門の担当者らによる「トヨタ生産方式」に関する講演会が行われ、弁護士の日常業務を効率化するために同方式を活用する方策などをアドバイスした。

「こうした講演の依頼は、特にトヨタが生産拠点を構える周辺地域で多い」（トヨタ）という。

講演に続いて、国内営業部の幹部が新型車「ＲＸ３５０／４５０ｈ」などの商品技術や商品優位性を説明した。この結果、「ＲＸの購入意向を示した出席者もおり、同車の予約受注につながった」（同）という。

トヨタでは今後、全国規模でこうした機会を通じてトヨタブランド車も含めた新モデルのアピールを強めていく考えだ。特に各地域の弁護士会や医師会、経済界などをメーンのターゲットとしており、比較的に高額所得者が多いこうした業界の従事者を対象にプレミアムブランド車や高級車の購買意欲を盛り上げていく。

実際の営業・販売活動は現地の販売店に依頼するものの、こうしたメーカー直接の販促活動展開により、トヨタグループ全体の国内市場活性化に向けた取り組みを強めていく考えだ。