レンタカーは市だけで1000台を突破過去10年間で車両3.6倍に
夏場を中心としたレンタカー需要の伸びに伴い郡内のレンタカー会社が増加の一途をたどり、車両台数も1300台を超えた。
特に観光拠点となる石垣島は、2005年3月末現在、許可業者32社、車両977台と過去10年間で業者数が2.5倍、車両台数が3.6倍に増加。
4月以降の新規参入、増車もあり、今後、さらに増える気配を見せている。
八重山地区内の観光入域は昨年、75万人を超え、右肩上がりで好調に推移している。
市観光協会によると、このうちのレンタカー需要は、ツアーのなかにレンタカー付きプランが組み込まれるなど、夏場を中心に増加傾向にあるという。
また、これまで団体旅行が中心だった秋から春にかけてのシーズンでも確実に、レンタカーのニーズが高まっている、という。
陸運事務所八重山支所のまとめによると、管内のレンタカー数は、05年3月末現在、事業者数52社、車両台数1308台。
過去1年間で12社、180台増加した。
特に石垣島では、04年度末から1年間で7社、105台増の32業者、車両台数977台が運営。
その後、新規参入や既存業者の増車があることから車両台数は1000台を超えたのは確実だ。
この状態に八重山地区レンタカー連絡協議会の瀬戸守会長は「ゴールデンウイークや夏場は、まだ不足している。しかし、それ以外のシーズンでは車両が余ってくる」との見通しを示した。
一方、規制緩和により新規参入が容易になったことで個人零細事業者が増加。経営や利用者へのサービスにばらつきがあることも指摘されている。
今後の課題は、空港での利用者の送迎場所の確保。同協議会の瀬戸会長は「空港で決まった場所がなく、苦労している。夏場だけでもバスの駐車場を利用させてほしい」と話した。